知財創庫

Case Study 鹿児島県N病院におけるDWH運用

DPC対象医療機関である鹿児島県N病院(338床)は、平成22年10月、煩雑な業務プロセスの再構築と情報資産の活用を目的とした電子カルテプロジェクトを発足し、利用者情報を含むカルテ記載に必要なシステムの構築を開始しました。

 

特に情報資産の活用を目的に医療情報DWH(データウェアハウス)ツールとして知財創庫を採用、平成24年10月から電子カルテが稼働を開始する平成25年2月までの短期間に各種台帳・帳票の作成、医療業務用各種データベースを統合したDWHの構築を実現しました。

簡易なデータベース構築や入力画面の作成、自動PDF生成、アプライアンスサーバによる冗長化など、将来的な記録管理に対応した知財創庫の機能が、膨大な医療情報のセキュアなDWHとして評価されています。

 

知財創庫はAPI(汎用トランスレータ)を介して各種医療用DBの情報を取り込み、追記型完全記録方式でデータを証拠として蓄積すると同時にバックアップを行います。

知財創庫によるDWHは、平成24年10月から導入支援を行い、平成25年3月に稼動しています。

1.利用形態と効果

①電子カルテでは対応できない電子文書の作成、院内記録管理として活用、紙の運用から電子化へ

②サーバの集約化、情報システム課が5台のサーバを1台に集約

③開発工数の短縮、2ヶ月で既存の書式(紙)の60%を電子書式化

2.今後の展開について

①電子カルテと併用し、法整備が整えば完全電子によるペーパーレスを実施

②院内で発生する書類関係(申請書、承認書等)を電子化(システム化)

3.現在の利用状況(平成25年5月末時点)

①DB数:100DB(現在も随時増加中)

②登録レコード数:2億レコード超(現在も随時増加中)

③電子書式作成数:300書式(開発スタッフ:3名)

④データ抽出スピード:2000万から1000件抽出で0.5秒

⑤平均アクセス数:20アクセス/秒

⑥総アクセス数:1日あたり約65万アクセス

⑦1日あたりの平均データ登録数:7万件

書式サンプル

DPC対象病院の「機能評価係数Ⅱ」は平成22年度導入された新しいルールです。

厚生労働省は「データ提出指数」「効率性指数」「複雑性指数」「カバー率指数」「救急医療指数」「地域医療指数」を算出するためにDWHの導入を推奨しており、この係数が大きい病院が高度な医療機能を有するとみなされますので、DWHと電子カルテシステムの構築が必須要件といえます。

 

電子カルテシステムは同一システム上で5年間の証拠性が認められていますが、システム移行や5年以上の記録の利用については規定がありません。特に、20年間の訴訟対応のための保存を行うには電子カルテメーカーに依存するか、紙に印刷・捺印して保存する方法しかないのが現状です。

証拠性を担保した電磁記録を利用して診断を行わないと医事法違反になる恐れもあります。また、法的な証拠性の付与ツールである電子署名とタイムスタンプの法整備が難解で、厚生労働省のe-文書法と法務省の書証の見解の相違など、双方に対応するためには法的にも対応できる対策を取る必要があります。

知財創庫は追記型完全記録方式による記録管理と他に類を見ない台帳管理機能で、医療機関のDWH構築をサポートしています。

 

 

DPC

DPCとは「Diagnosis Procedure Combination」の略で、「診断群分類」という意味です。これは、日本で作成された医療費請求の方法で、病名や治療内容に応じた1日当たりの包括診療費を用いて入院期間に応じた医療費を包括的に計算します。その包括分と医師などによる専門的な技術を要する項目(手術など)を従来の出来高計算で評価し、それらを合計して医療費を計算します。この新しい計算方式をDPCと呼びます。DPCは平成15年から厚生労働省が推進し、大学病院・国立病院を中心に施行され現在では全国の病院に拡大されています。DPCで医療費計算を行う病院のことを「DPC対象病院」と呼び、DPC対象病院になるためDPC制度の調査協力をし、データ提出を行っている病院を「DPC準備病院」と呼びます。一定の期間、調査協力をした後に準備病院から対象病院への申請をすることができます。いずれも厚生労働省が定める一定の基準を満たすことができなければ、DPC対象病院・準備病院になることはできません。

 

記録管理(Records Management)

記録 (Records)を特定し、分類し、保存(アーカイブ)または破棄する一連の手順のことをいい、RMと略されます。ISO15489:2001標準では記録管理を「記録の生成、受取、保守、使用及び整理に対する効率的かつシステマティックな制御を取扱う管理分野であり、業務活動及び取引上の証憑及び情報を記録の形で取得し保全する手順を含む」と定義しています。

 

DWH(データウェアハウス、Data Warehouse)

DWH(データウェアハウス)とは、組織経営の中で時系列に蓄積されたデータの中から各項目にある関連性を分析するためのシステムです。意志決定(Decision)のため、目的別(Purpose-oriented)に編成され、統合(Integrate)された時系列で、削除(Delete)や更新(Update)を行わないデータの集合体と定義されます。過去データの蓄積と現在との比較ですので、データの削除や更新はされず、保持データ量は時間と比例して増大します。例えばある患者が今までにどのような治療をしたのか、さらに今後どの程度の治療が必要なのか、といった判断のためにデータウェアハウスが使用されます。

 

BI(Business Intelligence)

BIとは各業務システムから蓄積される膨大なデータを自動的に収集、分析、加工し企業経営における意思決定の迅速化を支援するシステムです。

知財創庫のシンボルキャラクター「SAGAS」くん。

創業の地「佐賀」と記録を素早く「探す」から名付けられました。

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